現実と接点を持つ魅力

震災復興への参画が、実践的な学習の場となります

震災復興への参画が、実践的な学習の場

東北大学は、被災地の中核大学として、東日本大震災からの復興において責任ある役割を果たしています。とりわけ、建築・社会環境工学科は、環境形成の専門分野として、傷ついた生活環境を再建するプロセスに積極的に参画しており、学生のみなさんも復興支援の一翼を担っています。建築・社会環境工学科では、復興支援活動に関わりながら実践的に学ぶことができます。

国際的な復興支援ネットワークの拠点です

魂と減災のランドスケープデザインを構想する国際ワークショップ

被災地の復興については、日本国内のみならず、世界各地の大学からも高い関心が寄せられています。東北大学はこうした海外との支援ネットワーク のハブとしても機能しています。2012年には、ヨーロッパ、アメリカ、中国各地の6大学で教鞭をとる建築家を招待し、被災地の大学と海外の各大学とが共通の課題に取り組むデザイン・プログラムとして、仙台市の荒浜地区を中心とした、七北田川から名取川にいたる南北20km、東西5kmにおよぶ広大な敷地に、鎮魂と減災のランドスケープデザインを構想する国際ワークショップを行いました。

巨大な災害に科学的にアプローチする

巨大な災害に科学的にアプローチする

東北大学は、震災以前から、災害に関する世界的な研究拠点のひとつでした。その眼前に今回の巨大な災害が現実のものとなってしまったのです。被災地の震災復興に対応すると同時に、世界的なレベルで防災・減災のための学術知を高めていくため、東北大学では災害に関係する研究者を様々な分野から集め、災害科学国際研究所を設立しました。建築・社会環境工学科および関係大学院の研究者も、中心的メンバーとしてその活動に参画し、「災害リスク研究」「地域・都市再生研究」「情報管理・社会連携」などの部門において研究に取り組んでいます。この震災から深く学び、より安心で安全な社会を構築していくための知識を伝えていくことは、私たちの責務です。