東北大学には、そして建築・社会環境工学科には、女子学生にアピールできる材料が揃っています。
東北大学は、旧帝国大学の中で最初に女性の入学を実現した大学です
東北大学は、「研究第一」「実学尊重」「門戸開放」を3つの理念に掲げています。1913(大正2)年には、時の総長・沢柳政太郎が国の指示に逆らい、国内の大学として初めて女子大学生を受け入れました。
東北大学は、伝統的に女性が自由に実力を発揮できる大学といえます。
女子学生の比率が高い学科です
建築・社会環境工学科では、女子学生の比率は下記表のように、高くなっています。工学部全体の男子86%:女子14%と比べて、女子の比率が高い学科であることが分かります。
建築・社会環境工学科の女子学生比率(2021年度在学生)
2021年入学 | 105人中21人 | 20% |
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2020年入学 | 108人中14人 | 13% |
2019年入学 | 104人中24人 | 23% |
2018年入学 | 107人中20人 | 19% |
女性研究者の活躍も目立ちます
建築・社会環境工学科では現在、2名の助教以上の女性研究者が活躍しています。
有働恵子准教授
災害科学国際研究所の災害リスク研究部門・災害ポテンシャル研究分野に所属。水工水理学分野を研究。
佃悠准教授
工学研究科都市・建築学専攻の都市・建築計画学講座に所属。建築計画分野を研究。
有働恵子准教授は、海岸工学を専門とし、特に海岸侵食のメカニズムを研究。東日本大震災を契機に誕生した災害科学国際研究研究所において、国際的な視野で防災・減災の研究に取り組んでいます。女性研究者育成支援推進室で女性教員の支援育成を推進している「杜の都ジャンプアップ事業for2013」のホームページの「女性研究者コラム」で、有働准教授のメッセージを読むことができます。
建築・社会環境工学科の学生や大学院生も参加して、サイエンスエンジェルによる高校への出張セミナー、オープンキャンパスでの女子高校生向けイベントなど、女性が活躍する場面を増やしています
東北大学では、女性研究者育成支援推進室が中心となって女性のための環境整備や次世代支援を推進しています。たとえば、自然科学系10部局の大学院生により構成される「サイエンス・エンジェル」が、小・中・高校などへの出張セミナーとして訪問し、体験型科学イベントの企画・実施、女子高校生向けオープンキャンパスイベントなどに取り組んでいます。
オープンキャンパスでは、工学部の学生・院生による「女子高校生のためのミニフォーラム」を開催。2012年度には、建築・社会環境工学科ではカヴァンスキ江梨助教が「強風から建築を守る」をプレゼンテーションしました。