氏名:松田 達生
現在の勤務先:東北大学災害科学国際研究所 (株)ドーコン東北事業部より出向中
プロフィール:2001年群馬県立高崎高校卒業。2005年東北大学土木工学科卒業、2008年東北大学大学院情報科学研究科人間社会情報科学専攻修士課程終了。2008年建設コンサルタント(株)ドーコンに入社。2011年に東北事業部に異動し、復興道路の橋梁設計に携わる。2012年より東北大学災害科学国際研究所へ出向。
現在の仕事
建設コンサルタントでは主に橋梁設計に携わっており、震災後は復興道路に架かる橋の設計が中心となりました。現在は東北大学災害科学国際研究所に出向し、土木全般の計画から設計に至る実践的な復興支援活動を行っています。
具体的な取組み
橋梁設計では、高速道路の長大橋から公園を結ぶ歩道橋、上水道を通す水管橋など、様々な種類の橋に携わってきました。具体的には橋梁計画や構造設計の他、大学で学んでいた景観設計を担当することが多く、模型とCGを用いてプロポーションやディテールの検討も行っています。
現在は、学内に組織された土木・建築・都市を専門とする復興支援チームの一員として、被災地に通い、道路計画や高台造成のデザインに取り組んでいます。
大学で学んだこと
大学では景観研究室に所属し、土木デザインを学びました。土木構造物の大きな特徴は、公共性の高さと、おおよそ100年という耐用年数の長さにあります。つまり100年の間、誰が見ても良いと感じる普遍的な美しさを追及することが土木デザインの本質です。橋梁設計においても、また現在携わっている復興の現場においても、常にこの時間の感覚を忘れないように仕事をしています。
受験生へのメッセージ
自分のつくったものが、100年後の人々に使われているところを想像してみてください。サイズだけではない、この時間のスケールの大きさが土木の魅力の一つでもあります。