大沢 和雅氏名:大沢 和雅
現在の勤務先:株式会社日本設計

プロフィール:1989年青森県立八戸高等学校卒業、1994年東北大学工学部建築学科卒業、1996年工学研究科建築学専攻修士課程修了
1996年設計事務所(株)日本設計に入社、現在、構造設計群構造設計グループ主管。

現在の仕事

構造設計設計事務所で建物の骨組を設計する構造設計に携わっています。構造設計は、建物の耐震性能等の安全性に関する部分を担当します。また、設計した骨組が建物の空間やデザインにも影響を与えるため、重要でやりがいのある職種です。

具体的な取組み

新研究棟これまで学校、美術館から超高層ビル、ドームと様々な建物の構造設計を担当し、建物の特性に応じて構造システムを考えて設計しています。震災後は、耐震性能への関心が高くなっており、耐震性能に優れた免震構造や制振構造とする建物が多くなっています。学生時代を過ごした研究棟が被災し建て替えることになりましたが、縁あって新研究棟の構造設計を担当しました。新研究棟も免震構造を採用しており、V字の斜め柱が外観を特徴付けています。

大学で学んだこと

ドームの設計大学では大空間構造(ドーム)の全体座屈という崩壊形状に関して解析的研究を行っていました。解析で答えを得るには、入力条件の正確さと出力結果に対する分析能力が重要です。構造設計でも解析が重要な作業の一つであり、研究を通じて養われた感覚が活かされていると感じています。また、実際にドームの設計・監理を担当できたことも、研究の成果であると考えています。

受験生へのメッセージ

建築といえば意匠設計が注目されますが構造、設備や施工も必要不可欠であり、東北大学では各分野で充実した教育が受けられます。各分野で活躍されているOBの方々と様々なプロジェクトで出会い、協力を得られるとき、そのことを実感します。個人的には構造系をお勧めします。